CCTVレンズを使った円筒物内面撮像に最適な検査方法

デモ機貸出・お見積りはこちら

飲料・自動車業界の内面検査において最も簡単で、最も適したレンズのご提案」にて、Opto Engineering社(オプトエンジニアリング社)の特殊光学系レンズをご紹介させていただくとともに、CCTVレンズを使用した場合のデメリットをいくつか挙げさせていただきました。今回、CCTVレンズを使用した内面検査において、そのデメリットを改善できる検査方法をご提案いたします。

1.CCTVレンズで円筒物内壁面を観察する方法

CCTVレンズを使って円筒物の内壁面を観察する場合、斜めから複数のカメラを使って分割撮像する方法があります。その場合、円筒物はワーク面がレンズに対し湾曲しているため、画面全体にピントが合いません。「基盤や異物の外観検査において斜め撮像時に発生するピンボケを解決するレンズのご提案」で紹介させていただいたシャインプルーフ機構を使った場合でもピントの問題は解決されないため、照明の明るさを上げ、レンズの絞りを絞り被写界深度で「逃げて」撮影するケースが多いです。

CCTVレンズで分割撮像(斜めから撮像)
CCTVレンズで分割撮像(斜めから撮像)

2.シリンドリカルミラーを使った検査方法

このピントが合わない現象は、ワークが湾曲しているから起こるわけで相殺される逆湾曲のシリンドリカルミラーを介して撮影すれば改善が見込めます。

シリンドリカルミラーを使った撮像
シリンドリカルミラーを使った撮像

Opto Engineering社(オプトエンジニアリング社)のPCHIシリーズは「ワークの投入精度に制約を受ける・ワークの大きさによってはWDが稼げない」といった難点もあります。その点、CCTVやテレセントリックレンズでの斜め撮影はこれらの難点を受けにくく、ワークを分割撮影するので検査・測定の分解能を上げられるといったメリットもあります。

PCHIシリーズでご満足いただく結果が得られなかった場合におかれましても、CCTVレンズと湾曲ミラーのカスタム品にてニーズに合わせた特注製作も承っております。